横浜華僑通訊 最新2019年2月号より抜粋

目次:

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「2019年 新年団拝」開催

廣東同郷会 新年を祝う

中華街で書道家が「福」字

教師家長 新春聯歓会開催

婦女会、新年会を開催

華文教育の「新たな100年」を目指して

中国語なう



  横浜華僑総会
「2019年 新年団拝」開催

 2019年元旦、横浜華僑総会は新年の到来を祝う「新年団拝」を開催した。
 晴天に恵まれたこの日、本会2階会議室には本会理事や僑胞らが参集し、会場は新年の熱気に包まれた。
午前11時30分、横浜中華学校校友会国術団の女子メンバーが操る勇壮な2頭の獅子が景気付けの威勢のよい祝いの舞いを披露してにぎやかに始まった。
 「新年団拝」は朱銘江副会長が司会を務め、まず王忠福会長が新年の祝辞を述べた。王会長は、今年夏に横浜華僑総会は会員代表大会を開催する予定であると報告し、また10月に祖国―中華人民共和国が建国70周年の国慶節を迎えるにあたり、今年は慶祝レセプションを国慶節の前日に開催し、10月1日には1千人規模の参加者で盛大なパレードをすべく計画していると発表した。
 つづいて本会曽德深顧問(学校法人横浜山手中華学園理事長)と張岩松理事(横浜山手中華学校校長)があいさつ。それぞれ、昨年学園が創立120周年を迎え記念行事が広範な僑胞の支援と協力を得て執り行われたことに対して感謝の言葉を述べ、これからも引きつづき学園に関心を寄せ、応援してほしいと述べた。
 任政光名誉会長が乾杯の音頭を取り、参加者は祝杯を挙げた。
 正午ごろ、王会長とともに、本会理事と「団拝」参会者有志は、横浜媽祖廟に参詣し横浜僑界の安寧と発展を祈願した。
 その後、一行は京浜華厨会所(楊義智会長)を訪ね、同会役員らと新年のあいさつを交わした。
 続いて初詣客でにぎわう横浜関帝廟に参り、新年の幸運と加護を祈願した。
 その後、一行は京浜三江公所(陳德良会長)と広東要明鶴同郷会(陸佐光会長)を訪れ、幹部らに親しく新年のあいさつをした。
 一行はそれぞれの僑団で心のこもった温かいもてなしを受けた。
 王会長は各僑団に対し、今夏に予定される本会の会員代表大会と今秋の国慶70周年記念行事への協力を要請した。

黒岩県知事と林市長に 新年のあいさつ

 仕事始めの1月4日(金)、横浜華僑総会は2019年の年頭にあたり、新年のあいさつをするため、神奈川県庁に黒岩祐治知事を、横浜市役所に林文子市長をそれぞれ訪ねた。
 いずれも王忠福会長とともに、曽德深・任政光両顧問、謝成發名誉会長、楊義誠・張愛玲・楊文恵・余凱・朱銘江・譚優矢各副会長、張岩松理事(横浜山手中華学校校長)、羅明珠事務局長などが同行した。
 午前11時半過ぎ、一行は中区日本大通りにある神奈川県庁で県職員の出迎えを受け、県庁3階の知事応接室で黒岩知事と新年のあいさつを交わした(左写真)。
 また、午後4時半過ぎ、一行は中区港町にある横浜市庁舎で、市職員に案内され、市庁舎2階の市長応接室で林市長と新年のあいさつを交わした(下写真)。
 黒岩県知事と林市長とのあいさつでは、年末年始の中華街のにぎわいについて話がおよんだ。王会長は、今秋の国慶70周年の記念行事の計画を紹介、県知事・市長はそれぞれ関心を寄せた。
 横浜華僑総会は地元の各自治体との友好関係を大事にし、毎年年頭に神奈川県知事と横浜市長を訪ね、新年のあいさつを交わして日ごろの協力に対し感謝の意を伝えている。また県・市などがかかわる国際交流、とくに中国の各省・市との往来では、それぞれの自治体と緊密に連携していくことをこころがけ、さまざまな交流事業に協力している。


廣東同郷会 新年を祝う


一般社団法人廣東同郷会(陸煥鑫会長)は1月13日(日)昼、横浜中華街聘珍樓本店で「2019新春聯歓および成人祝賀会」を催した。
 会員と家族のほか京浜地区の僑団・同郷会・中国語メディア・華僑系金融機関の代表など約330名が出席、己亥年の春節到来をともに祝い、今年成人を迎えた4名の会員子弟を祝福した。司会は朱銘江副会長。横浜華僑総会から王忠福会長が出席した。
 陸会長は伝統的な中国の衣装で登場、新年の祝辞を述べ、新成人にエールを送った。
 来賓を代表して日本華僑華人聯合総会廖雅彦会長が祝辞を述べるとともに、中国パスポートの申請・更新が電子申請に1本化されたことを紹介、手続きに不慣れな僑胞は東京華僑総会・横浜華僑総会に問い合わせるよう促した。
 成人式を迎えた林潤華さん・曽田唯莉さん・陳佳寧さん・陳美麟さんに、同郷会からの記念品と陸会長から健康増進に関する自著が贈られた。
 夏東開顧問が乾杯の音頭を取り祝杯を挙げ、参会者は歓談した。
 文芸の余興では、会の舞踊サークルが広東省僑務弁公室から贈られた華やかな民族衣装をまとい、軽快な舞踊を披露、声楽家の孟繁傑さんが歌を披露し、高維祺さんがサックスで郭君宇さんのフルートと「月亮代表我的心」を合奏した。
 午後2時半過ぎ、符順和副会長が謝辞を述べ、理監事の改選にあたり投票を会員に呼びかけ、また、3月末に千葉勝浦への温泉旅行が計画されていることを告示して、この日の聯歓会は幕を閉じた。(廣東同郷会)


中華街で書道家が「福」字


 横浜中華街で1月20日(日)、中国の書道家が「福」の字を書く「迎春送福」のイベントが行われた。
 中国の書道家約100人が横浜中華街に集い、腕前を披露して春節用の春聯を作成、また「福」の字を書いて春節のめでたい雰囲気を来街客にひと足早く体験してもらった。
 開幕式には全日本華人書法家協会晋鴎主席・在日本中国大使館文化担当趙歆さん・湖北省書法協会舟恒劃副主席(書法報社社長)・日中友好協会永田哲二常務理事などが出席。
 晋鴎主席は、春節を前に「福」の字を届けるこのイベントをとおして、在日華僑華人が中国の伝統的な文化を海外で披露し、みなさまとともに新年を祝いたいと述べ、永田常務理事は、このイベントは日中文化交流にすばらしい貢献をするとたたえた。


教師家長 新春聯歓会開催


 横浜山手中華学校と中華学校家長会が共催する新春聯歓会が1月12日(土)、横浜中華街のローズホテル横浜で開かれ、教職員・家長・家長会顧問や来賓、約150名が出席した。
 あいさつで、家長会の譚優矢会長は家長として学校と家長との間のコミュニケーションの重要性を語り、人心を集約することにより意見の相違は解消され、子どもたちの成長と学校の発展に利すると述べた。
 続いて、横浜山手中華学園創立120周年記念として製作された、山手中華学校120年の歩みをまとめたビデオが放映され、出席者全員で鑑賞した。
 続いて張岩松校長があいさつした。長期にわたり学校を支えている家長に対する感謝の言葉が述べられ、創立120周年を機に学校は新たなステージに進む、新時代にむけ学生がより満足し家長の要望に応えられるべくカリキュラムを調整しイノベーションを進めていく、家長にはより学校を理解していただき、あわせて貴重な意見をいただいて、よりよい学校づくりをしていきたいと語った。
 来賓を代表し横浜華僑総会王忠福会長があいさつした。王会長は、学校と教育事業の発展は老師と家長との共同の努力の結果であり、横浜華僑総会をはじめ僑団のいろいろな活動も皆さんの支持なくしては成り立たないと語り、また、今年は祖国・中華人民共和国建国70周年の節目の年であることから、華僑総会は盛大な慶祝活動を計画していることを紹介した。
 山手中華学園の曽德深理事長は新年の祝辞を述べ、乾杯の音頭をとった。その後、クラスごとに担任を囲んだテーブルで参会者は親しくなごやかに歓談した。
 最後に家長会の陳亮副会長が閉会の辞を述べ、閉会した。
       (山手中華学校)


婦女会、新年会を開催


 横浜華僑婦女会(繆桂馨会長)は1月27日(日)昼、中華街の菜香新館で新年会を開催した。
 黄河合唱団・茉莉花女声合唱団や、気功教室・書道教室・太極拳愛好会・社交ダンスなど会館を利用する団体の代表、また中山郷友会、(一財)三和徳育会理事長が参加、総勢77名が一堂に会した。
 はじめに繆会長ならびに今期委員が整列して来賓・会友・会員に新年のあいさつをした。
 繆会長は活動が第66期に入ったことにふれ、長年の課題である一般社団法人を設立し公共財産を次世代に確実に移行できるよう努力していくと述べた。また、3・8婦女節に「これからどうなる?横浜中華街・学校・華僑団体」のテーマで記念講演会を3月2日午後に開催することにふれて参加を呼びかけ、ちまき販売や国慶節販売会、敬老会を例年通り予定していると述べた。各部の部長が活動を報告し、潘蘭英副会長は「婦女会は財政困難を解消するため4月より、日本の学校に通う児童を対象に児童学習班を開講する、ぜひ適齢児童がまわりにいたら宣伝してほしい。」と呼びかけた。 
 続いて横浜華僑総会王忠福会長と横浜山手中華学園曽德深理事長があいさつし、司会者が来賓を紹介した。
 劉燕雪名誉会長の乾杯の発声で会食に。談話の花を咲かせ、各テーブル1分間スピーチのあとは、みなで「大海啊,故乡!」を歌って楽しんだ。抽選会では、中華街各店舗の食事券、会員手作りのパウンドケーキやたくさんの景品で会場がさらににぎやかに。話題の「乃が美」の高級食パンに真剣勝負でじゃんけん、ひと時を楽しく過ごした。
        (華僑婦女会)


華文教育の「新たな100年」を目指して 117
長距離走実施

 小学5・6年生と中学部の学生は2学期終了前の18年12月19・20の両日、教師に引率され、根岸森林公園で長距離走を行った。
 走行ルートを確認し、ウォーミングアップの後、学生は一斉に走り出した。真冬でありながら全速力で走り、学生はまるで真夏のように汗を流した。1位から3位までの学生に、終業式に張岩松校長から表彰状が贈られその栄誉が称えられた。

中華街の清掃活動に参加
 横浜山手中華学校中学部の指導班と衛生班は18年12月21日(金)、荊秀姣老師引率のもと、横浜中華街の清掃活動を行った。みな熱心に積極的に町の隅々まで清掃した。
 中華学校は一貫して、教育のなかで中国の伝統文化の「敦親睦隣(近隣と仲よくする)」の思想と現代の公民教育の理念を結合させ、コミュニティや社会に奉仕するよう学生の公民意識を醸成し、社会的責任を果たすよう促し、努めている。
       (山手中華学校)


中国語なう 77

  饺子jiǎozi
    意味:餃子(ギョーザ)
 春节好!
 春節おめでとうございます。
 19年、己亥(つちのとい)年の春節は2月5日ですが、大晦日にあたる前日4日は二十四節気の立春で、暦の上では春を迎えます。
 今回の「中国語なう」は春節に食べるギョーザの話。中国黄河中流域の華北平原の小麦粉文化から誕生したギョーザは正月に欠かせません。
 中国の北方では春節前夜の大晦日に、主に小麦粉で作った皮に肉・野菜・海鮮などさまざまな具材を入れて家族全員でギョーザを包み、日本人がおせちや雑煮を食べるように、春節にギョーザを食べて新年を祝います。ギョーザの形が清代まで使われていた「金元宝」と呼ばれる貨幣に似ていて、新年にギョーザを食べると金運がよくなると考えられているので、おめでたい正月に「招財進宝」を念じて食べられます。
 また、大晦日の深夜11時から元日の午前1時は「子(ね)の刻」にあたり、年をまたいで「子」が交わる、つまり「交子」と「餃子」の発音が近いことから、縁起を担いで正月の食べ物になったともいわれます。
 中国の北方でギョーザは新年の食べ物のマストアイテムですが、960万平方キロメートルに13億余の人口を抱える中国で、気候風土が北方と異なる地域では新年とギョーザに深いかかわりはありません。
 コメが主食の南方では正月に、縁起のよい料理に混じり、ギョーザではなく「年糕(もち)」のたぐいが新年の食卓を飾ります。南方でギョーザといえば、広東料理の「虾饺(エビ蒸しギョーザ)」や「鱼翅饺(フカヒレ入り蒸しギョーザ)」などの点心が代表的ですが、いずれも北方のものとは姿かたちも異なり、正月に欠かせない食べ物というわけでもありません。
 「饺子」はなぜ「ジァオズ」でなく日本で「ギョーザ」と発音されるようになったのか? 「ギョーザ」と読むのは、日本語の漢字音の常識から考えるとおかしな感じがします。唐宋音かというとそうでもなさそうです。唐宋音では「扇子(せんす)」のように「子」は「ス」の発音。「ギョーザ」はもっとあとの時代に入ってきた語であると推測できます。
 一説には山東方言の「ギャオジー」がなまったものといいますが、これでは最後の音がなぜ「ザ」になるのか、最後の母音がなぜ「a」なのかが説明されません。
 そこで出てくるのが朝鮮半島経由説。しかしハングル語だと「子」の音は「ジャ」。この説では「ギョージャ」と発音されるはずです。
 そこで現れたのが、中国語の語気詞「啊a」が文末についたまま、日本語に入ったという説です。中国で初めてギョーザを食べた日本人がそばにいた中国人に「これはなんという食べ物か」と尋ねたところ、その中国人は「餃子啊(ギョーザだよ!)」と答える、それがたまたま山東なまりだったので日本人には「ギョーザ」に近い音で聞こえ、それを聞いて「これはギョーザという食べ物なのだ!」と納得し、日本へ「ギョーザ」ということばを伝えた、というもの。
 この話は想像力をめぐらせたマユツバもので、真偽のほどはわかりません。
 春節にギョーザを食べる機会があったら、皆さんもぜひギョーザの語源について考えてみてはいかがでしょう?